いい言葉シリーズ 第7弾

ピーター・F・ドラッカーオーストリア生まれ/経済学者)の著書「仕事の哲学」よりご紹介します

自らの成長を促す問い-----
              「何によって憶えられたいか」

『私が十三歳のとき、先生が生徒一人ひとりに「何によって憶えられたいかね」と聞いた
誰も答えられなかった
先生は笑いながらこう言った
「いま答えられるとは思わない
でも、50歳になって答えられないと問題だよ
人生を無駄に過ごしたことになるからね」


今日でも私は「何によって憶えられたいか」を自らに問い続ける
これは自らの成長を促す問いである
なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物としてみるよう仕向けてくれるからである』

私達は、さまざまな場面で自分や他人を評価します

その際の評価基準は、“今現在”に置かれていることがよくあります

  「自分は、知識が乏しく会社や仲間に迷惑ばかりかけている」

また、“過去”に置かれることもあるでしょう

  「自分は、過去にたくさんの失敗をして、会社や仲間に迷惑ばかりかけてきた」

二つの文に続く言葉は、

  「だから、自分はダメな人間だ」
  「だから、どうせ頑張っても認めてもらえない」となってしまいます

そうではなく、「でも、自分はこうなりたいんだ」という文章を続けることで、次に「その為には・・・・」と考え、するべきことが見えてくるのではないでしょうか

 

竹内日祥上人はこうおっしゃいます

『評価において、今現在その人ができることや過去の失敗に目を向けていては、その人の持っている主体性を奪ってしまうばかりか、共に働く仲間との関係性をも破壊してしまう

その人の「自分はこうありたいと思う」という部分をもって評価されるべきである
但し、言っているだけではダメであり、行動が伴っていなければ厳しく指導しなければならない』

 

 職場において、上司、部下、同僚など指導し指導される関係の中で、このような評価基準を元に、シンプルで本当の意味での厳しい指導や議論ができる環境がとても大切だと感じます 

                                              オーチマン