2010-01-01から1年間の記事一覧

部屋を出る時

部屋を出るときは、必ず後ろを振り返りましょう。 机や椅子が乱雑になっていないか、ゴミが落ちていないか、忘れ物はないか確かめましょう。 仕事でも、日常の生活でも、使ったものはきちんと片付けてから、終わりにしましょう。 言葉に表さなくても、心掛け…

人間の性

『心不在焉、視而不見、聴而不聞、食而不知其味』 『心、ここにあらざれば、見れども観えず、聞けども聴こえず、食らえどもその味を知らず』 訳:うわのそらであったなら、ものを見ても見えず、聞いても聞こえず、食べてもその味がわからない。 -----「大学…

いのちの移し替えの瞬間

私たち人間は地球上のいろいろな「いのち」を食べて生きている。 食べるもの、すべてが生き物である。「いのち」が「いのち」を食べている。 食材を、ただ「もの」だと思うのと「いのち」として捉えるのでは、調理の仕方が変わってくるんです。 ものだと思え…

愛とは

真実の愛とは、短所を許し補い、長所と関わる力。 短所を許すことから、人間の愛が始まる。愛とは、許すこと。違いを許すこと。 人間を愛することは、不完全な存在を愛すること。 どんな人間にも長所が半分あり、短所も必ず半分はあります。 自分にも短所は…

恥をかいてもいい人生

恥をかかないために、という言葉が用意されている。 しかしこの生涯は恥をかかなければいいなどという生ぬるいものだろうか。 恥もかき、過失も犯し、遠まわりをし、考えられる限りのむだや愚行をして、はるばると到達することが生きるということなのである…

物の本質

現代でこそ科学、哲学、芸術は互いに高い垣根で隔たれていますが、古来人の心の中で、真、善、美は一体の存在でした。 にもかかわらず現代人の多くは、それぞれの領域に異なった価値基準があって当然と考え、領域を超えて世界を把握しようとする試みには冷淡…

何のために生きるのか

人は誰一人として、自分の意志で「この世に生まれてこよう」と思って生まれてこられた方はいらっしゃらないと思います。 物心がついて気がついてみると、両親のもとに生を受けて、両親の庇護のもとに成長をして生きている。 それがそれぞれの人の人生の始ま…

今日より明日

先見的な会社(ビジョナリーカンパニー)では、もっとも大切なことは、「どこまでうまくいっているのか」でも、「どうすればもっとうまくやれるのか」、「競争に対応するために、どこまでやらなければならないのか」でもない。 もっとも大切な問いは、「明日…

人生は「意志と愛」のドラマ

「意志」とは、自己実現の力であり、仕事において成功すること。 「愛」とは、人間と人間をつなぐ力、人間とその他のもの全てを結びつける力。人間関係の力。 愛の最終目的は、素晴らしい人間関係を創造する力を作ること。 人生の目的とは、意志を実現し、愛…

過去

人は自分の信じるものでつくり上げられています。 そして、私たちが何を信じるかは、過去の経験に左右されています。 過去の経験は、現在においてもたえずくり返され、未来も過去のようになるだろうという予測を生み出します。 私たちの現在のとらえ方は、過…

未来に書かれたもの

名作映画「アラビアのロレンス」の中でピーター・オトゥール演じる、英雄ロレンスが、アラビア人兵士の部隊を率い、灼熱の砂漠を越えて進軍する場面があります。 このとき、兵士の一人が疲労困憊のために落馬し、砂漠に一人取り残されてしまいます。 部隊が…

明るい返事

人から呼びかけられたときは、明るく元気に「はい」と返事をしよう。 明るい声で返事をしていますか。 気のない返事をしてはいませんか。 心が疲れている人は、いい返事ができません。 「はい」という短い言葉で、あなたの印象が大きく変わります。 相手の心…

今に生きる

もしあなたがもうすぐ死ぬことになっていて、たった一本だけ電話をすることができるとしたら、あなたは誰に電話をして何を言いますか? そして、なぜあなたはそうなる時まで待っているのですか? -----スティーヴン・レヴィン----- 誰に電話をしようか? 両…

友と共にあれ

三十年ほど前、アメリカの精神分析学者のエーリッヒ・フロムは「人間の遺伝子には、『持つ能力(to have)』と『ある能力(to be)』という、人間として欠くことのできない二つの能力が組み込まれている」と言った。 ところが、戦後の日本人はこれを無視し、豊…

学ぶこと

ペルシャのおかしな賢人ナスルディーンの物語がある。 『彼は、渡し舟の舳先(へさき)に座っていたが、そこにはもったいぶった学者がいた。 その学者は自分の博識にうぬぼれ、ナスルディーンの教養に疑問を投げかけ、批判してきた。 「天文学を学んだことは…

遠くをはかる者は富む

二宮金次郎の眼はたえず遠くを見ており、その事業はどれも遠大な長期計画の下に進められてきた。 次の教えがそれを示している。 遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。 それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。 まして春まいて秋実る物におい…

把手共行(はしゅきょうこう)

共に手を取って歩んで行く、という意味です。 結婚式の挨拶にぴったりかなぁとも思えますが、さて、手を取りあう相手とは誰のことでしょう。 四国巡礼のお遍路さんの笠には「同行二人」と書いてありますね。 あれは辛い道のりだが二人で歩いて行こう、という…

我が言動

我が言語は、吾(わ)が耳自ら聴く可(べ)し。 我が挙動は、吾が目自ら視(み)る可し。 視聴既に心愧(は)じざらば、則ち人も亦(また)必ず服(ふく)せん。 -----佐藤一斎「言志四録」----- 自分でいう言葉は自分の耳で聞くがよい。 自分の立ち居振る舞…

天といえども

天、われに薄くするに福をもってせば、われ、わが徳を厚くしてもってこれを迓(むか)えん。 天、われを労するに形をもってせば、われ、わが心を逸してもってこれを補わん。 天、われを阨(やく)するに遇をもってせば、われ、わが道を亨(とお)らしめても…

システム

システムとは、互いに関係しあう複数の構成要素の集まりである。これらの要素が、統合された複雑なシステムを形づくっている。システムの要素は、互いに影響、関連、依存している。これらの要素には、車を構成する部品のように触れることのできる「物理的な…

愛はあらゆることを 可能にし、 どんなきびしい現実の中にも 愛があれば 喜びがあり 幸せがある 愛があれば 夢・希望の道は 決して消えない そしてやがて光りで照らしはじめる 『私は、私の人生にハンディキャップをたくさん与えられた事に、感謝します。 た…

全体の中の自分

「自分中心に全体を見ないで、 全体の中から自分を見てみようよ。 違う風景が見えてくるから。」 自分中心に考えれば、自分がやりたいことの抑制がきかなくなってしまう。 全体の中で自分が置かれた状況を正しく理解し、自分ができること、周囲に求められて…

「困難」という機会

プロ野球大リーグのイチロー選手が、あるピッチャーとの対戦で、何試合もヒットを打てず、抑え込まれていました。 そのときのインタビューのコメントが心に残っています。 あのピッチャーは、苦手のピッチャーですか。 その問いに対して、イチロー選手は答え…

メンタルモデル

メンタルモデルとは、人間の心の中に固定化されたイメージや概念のことである。 私達は外部からの情報に対して、すべてこのメンタルモデルを通して思考し行動する。 この思考と行動が人生を決定的にするにも関わらず、自分自身のメンタルモデルについて明確…

超作

私が実際に行をしてそして皆さんに説いてきた超作(ちょうさく)というものは、或る行為をする場合、結果を求めない行為というのは勿論無い。 だから結果を求めて行為をするけれども、行為をする時に、その結果がどうであるかということを忘れてしまう程に行…

過去を変える

人間にとって「生きがい」を持ちやすい人生観とは、「自分は、人生展開を支配する様々な宇宙法則のもとで生きており、人生で生じるあらゆる出来事には、必ず深い意味や理由がある」という思考方法です。 本人が自覚している程度については個人差がありますが…

六中観 (りくちゅうかん)

死中有活(ときに死んだつもりでがんばりたい。) 苦中有楽(苦労のないところに楽しみはない。苦しみと楽しみは紙一重。) 忙中有閑(忙しい人のほうがたくさん本を読むし、人生を楽しんでいる。) 壺中有天(現実の世俗的生活の中に自らが創っている別天地…

学ぶこと

「学ぶ」とは、学校の勉強だけを意味しているのではありません。 人の話を聞いたり、見学をしたり、自然から観察して教わること、本を読むこと、仕事をしながら体験することなど、広いものごとを含みます。 どんなことからも、問題意識さえあれば、学ぶこと…

答えの無い問い

満点の星を眺める夜の海辺で、父親と息子が話をしていました。 息子は、星空を見上げながら、父親に聞きました。 この宇宙は、どうしてできたの。 その息子の問いに対して、父親は、静かに答えました。 この無数の星々の輝く宇宙は、実は、「真空」から生ま…

知行合一

心につきて知と日(い)う、知は即ち行(こう)の知なり。 身に就きて行と日う、行は即ち知の行なり。 譬(たと)えば猶(な)お人語を聞きて之れを了するがごとし。 諾(だく)は口に就き、頷(がん)は身に就けども、等しく是(こ)れ一了字(いちりょうじ…