システム

システムとは、互いに関係しあう複数の構成要素の集まりである。これらの要素が、統合された複雑なシステムを形づくっている。システムの要素は、互いに影響、関連、依存している。これらの要素には、車を構成する部品のように触れることのできる「物理的なもの」、業務プロセス、関係、経営方針、情報の流れ、対人関係のように「無形のもの」、感情、価値観、信念のような「心の中の状態」などがある。

ここで、システムとは何か、システム思考とはどのようなものであるかを簡単に説明しておきたい。

あなたが森の前に立っているとしよう。
あなたに何が見えるだろうか。
1本の木だろうか、森全体だろうか。
森は1つの生態系というシステムを形づくっている。
森という生態系のことを知りたいときには、森に存在する動物や植物という個々の構成要素を知ることも重要であるが、食物連鎖に見られるようなこれらの構成要素間の関係を捉えることにより、森を1つのまとまりとして捉えることが必要である。
そして、たとえば、森の動植物の数は、互いに影響し合いながら増加したり減少したり、また元にもどったりと、時間の流れに伴って様々な動きを見せる。
森という生態系のシステムは、複数の「構成要素」とそれらの相互関係(これを「構造」と呼ぶ)、さらにそれらすべての時系列での進化生成からなっているのである。
そして、このシステムを捉えることがシステム思考の出発点となる。

             -----全日本経営人間学協会理事長 竹内日祥上人講演資料-----

子供の頃、学校でカエルの解剖実験をしたことを思い出します

カエルという動物のことを知る為に、バラバラに分解し、その要素一つ一つをじっくりと観察し、教科書や図鑑に載っている形と見比べ、同じであることを確認しました

そして、その後に、それらの要素を机の上に並べて、これでカエルの全てがわかりました、という実験だったように思います

しかし、上の説明を読むと、何か大切なものを見過ごしてしまっているような気がしました 

                                                                                        オーチマン