天といえども
天、われに薄くするに福をもってせば、われ、わが徳を厚くしてもってこれを迓(むか)えん。
天、われを労するに形をもってせば、われ、わが心を逸してもってこれを補わん。
天、われを阨(やく)するに遇をもってせば、われ、わが道を亨(とお)らしめてもってこれを通ぜしめん。
天かつわれをいかんせん。
-----洪自誠「菜根譚」-----
【意訳】
もし天が私を冷遇しようというのなら、私は自分の人格をみがくことによって幸福をかちとろう。
もし天が私の肉体で苦痛を与えようとするならば、私は心の平安によって免れてみせよう。
もし天が私にさまざまな障害を与えて人生を妨げようとするならば、私は真理の力によってこれを通り抜けてみせよう。
天といえども、こんな私をどうすることもできまい。
どんなに厳しい境遇にあっても、自分の心までも荒らされてはいけないといっているようです
そのためにも、常日頃から自分の内面、特に悪い所を認め、改めていくことが大切だと感じました
オーチマン