把手共行(はしゅきょうこう)

共に手を取って歩んで行く、という意味です。
結婚式の挨拶にぴったりかなぁとも思えますが、さて、手を取りあう相手とは誰のことでしょう。
四国巡礼のお遍路さんの笠には「同行二人」と書いてありますね。
あれは辛い道のりだが二人で歩いて行こう、というもので、たとえ一人旅でもそう書いてあります。
あの場合、一人は自分、一人は弘法大師様だというわけです。
ここでは、普段の生活の中でこの言葉を思い出していただける解釈をしてみましょう。
あなたの心の底の方にとても純粋で正直な自分がいませんか?
たまに顔を出しては、「おいおい、自分よ、大丈夫かい?」と呼び掛けてくるもう一人の自分。
それが手を取りあうベストフレンド。
世の寒風にさらされ、くじけそうになった時、見失いそうになった自分と、少しおしゃべりしてみてください。
「把手共行」が勇気をくれます。

     -----渡會正純監修「ほっとする禅語70」-----

 

 

いい言葉です

一歩前に進む力をもらったような気がしました

                                             オーチマン