光を放つ

組織は人の集まりであり、それぞれの人には違った“光があります。
その光がお互いに作用しあって、より強い光を放ち、前向きに進むちからを得るのです。
また、自分の光と他人の光の相乗効果というものがあります。
それは、光は他人に与えれば与えるほど、その相乗効果によって自分も多くを得ることができるという真理です。
自分が他人に与えた光の数倍の光が他人から与えられるのです。
ですから、多くの光を得るためには、まず、他人に光を与えることが必要です。
こころが疲弊しているときの人は、光を得ることにのみ依存しており、光を放ち、それを他人に元気として与えるすばらしさに気づくちからが残されていません。
前向きに進むちからが小さく、意志が弱くなり、覚悟がふらつき、信念を持つことができないのです。
ここでいう信念とは、屁理屈を並べる頑固さとはまったく違うものです。
頑固な人間とは、自我を優先して自分本位にしか物事を考えようとせず、他人に光を与えることに興味がないために、組織に融和できない人です。
実は、このような人は大勢います。
それに自分自身が気づいていないのです。
光を得ることばかりに集中している人は、光を与えることの重要性を忘れているがゆえに、光を得ることができなくなっているのです。
元気のない人の原因は組織にあるというよりも、その人自身の“気の輝き”の弱さにあります。
とにかく、みずから光を放つことに専念すること、これが元気になる方法です。

       -----永田良一「大切にしたい働くこころ」-----

 

 

 

自分の周りで起こっていることが、自分の考え方に大きく関連していると感じました

自ら光を放っていきます

                                       オーチマン