かけがえのない人間

自分はかけがえのない人間なんだ、ということを認めた時に、まず、できなくなることがたくさんあります。
例えば、私はかけがえのない尊重されるべき人間なのだと思った人は、車の窓からポイ捨てはできないでしょう。
かけがえのない人間が飲み終わったジュースの缶を車の窓からポイ捨てなど、恥ずかしくてできません。
そもそも、ポイ捨てという行為は、オレだってどうせこうやって捨てられるような人間なんだよ、すべては使い捨てなのさという、人間の寂しさがそこにはあります。
捨てる人自身が捨てられる空き缶と同じようになってしまっているのです。
それは自分をポイ捨てする行為なのです。
その他にも、「どうせこんなオレだから」「どうせこんな私だから」といって、やってしまっている、情けない行為が、私たちには多いものです。
しかし、自分がかけがえがない人間であるということになった時にはどうでしょう。
私たちは、情けない自分が行っていた様々な行為をする時に、一瞬立ち止まることになります。
そして、これはかけがえのない私がやることだろうか、と、ひと呼吸立ち止まって考えるだけで、私たちの行動は相当違ってくることになるでしょう。

                 -----上田紀行著「かけがえのない人間」-----

 

 

 

今までの人生で、どれだけ情けない行動をしてきたことか改めて考えさせられます

これからは、自分自身をかけがえのない人間だと思い認め、大きな心を持って行動したいと思いました

                                                                           オーチマン