ほめられること

ほめられた人はそのほめことばにふさわしい人になる
ノーベル賞を受賞した小柴昌俊さんは田中耕一さんの対談を「毎日新聞」で掲載したことがありました。
小柴さんは中学校一年のときに、本当に数字が好きだったそうです。
なぜかと言えば先生が大好きだったから。
田中さんも小学校のとき、よい先生にめぐりあったと話しています。
教科書通りの考え方じゃなくてもいいんだよ、子ども一人一人の発想を認めてくれる先生だったとか。
間違っていても独創性をほめてくれたのですね。
二人とも先生が好きになって、勉強が好きになり、ついにはノーベル賞をとってしまった。
先生が好きになった理由には、きっとほめられたことがあったと思われます。
国立教育政策研究所が発表した調査結果では、父親に勉強のことをほめられると小中高校生の六五パーセント以上がやる気になり、母親にほめられると七〇パーセント以上がやる気を出すそうです。
先生にほめられると意欲が出るのは、小学生の九四.六パーセント、中高生でも約八〇パーセント。
逆に、やる気をなくすひと言は「勉強しろ」。
自分自身が子どものときのことを思い返しても、そうだったなぁと思います。

              -----近藤勝重著「しあわせの雑学」-----

 

 

 

大人になった今でも、人からほめられるとうれしいものです

思わず笑みがこぼれる人も多くいます

その笑顔を見ることで、人の気持ちが少しわかったように感じたことを思い出しました

                                     オーチマン