目的と手段

軍争(ぐんそう)は利為(た)り。
軍争は危為り。
軍を挙げて利を争えば、即ち及ばず。
軍を委(す)てて利を争えば、即ち輜重(しちょう)捐(す)てられる。
軍は、輜重なければ即ち亡び、
食糧なければ即ち亡び、
委積(いし)なければ即ち亡ぶ。

<文意>
敵との先陣争いは、勝てば利益も大きいが、リスクも高い。
全軍で動いたら機動力を失い、敵より先に到着できず、不利になる。
かといって、主戦力だけで先に向かわせても、補給部隊が付いてこれないから、軍需品や食物が手に入らず全滅してしまう。

          -----松下喜代子著「孫子の兵法」-----

 

 

目標達成に向けて、さまざまな手段を考え計画し実行に移す

しかし、ときに私達は目標達成をあせるばかりに、その手段の中のひとつを、目標とすりかえてしまい、当初目指した目標にたどり着けない結果を生んでしまうことがあります

常に、どのような過程を経て目標を達成するべきか、時には遠回りも恐れない決断が必要だと思いました

                                                                         オーチマン