本当に強力なチーム

もちろん、私も、まわりの人々と協力し合うことの大切さは、とてもよくわかっている。
自分の力を高めることと、まわりの人々と力を合わせることは、人生において、同じくらい大切なことだ。
しかし、「自分ひとりでも充分にやっていける人どうしが力を合わせること」と、「自分だけではやり抜けない人どうしが助け合うこと」とでは、その意味も結果も、大いに違うはずである。
なぜなら、前者が「より高い成果を目指して、お互いの力を昇華させること」であり、全員の力の総和以上の結果が出るのに対し、後者は単なる「依存関係」にすぎないため、お互いの相手に期待し合うばかりで、全員の力の総和にも達しない結果しか出ないからだ。
本当に強力なチームとは、誰にも頼らなくても充分にやっていけるような優れた個人たちが、お互いの力の総和以上の成果をあげるために、わざわざ手を組んだという組織なのである。
したがって、いずれにしても、私たちは、ひとりでも充分にやっていけるように、自分を磨き、高めていく必要がある。
私たち人間にとって、それはまさに「使命」であり、そのために精神力が、私たちの誰にでも与えられているはずなのだ。
このような意味からも、もう一度強調しよう。
私たち人間にとって、「人に期待するよりも、自分の力を信じよう」という信念こそが、素晴らしい人生を送るためのキーワードであり、あらゆる試練を乗り越えるための万能薬なのである。

                         -----飯田史彦著「永遠の希望(エヴェレスト登山に学ぶ人生論)」-----

 

   

 

少し極端な話のように感じますが、私たち人間がより良い人生を送るために、自分を磨き続けることが大切であるということだと思います

そして、自分を磨きたいという志を持ったものが集まり、同じ目標に向かって協力し合えば、個人の力の総和以上の成果が上がるのだと感じました

オーチマン