いちばんなりたい人物のようにふるまう

ある研究によれば、行動は思想に影響を与えるそうです。
うなだれ、猫背になって、自信をなくした人のまねをしていると、やがてあなたは自信をなくしはじめます。
それにひきかえ、ほほえみ、声をあげて笑い、頭をあげてまっすぐに立っていれば、最初はあまりいい気分ではなかったとしても、すぐにずっといい気分になっている自分に気づくことでしょう。
この情報を利用すれば、“うまくいくまで、そのふりをする”ことができます。
ことばを換えれば、なりたい人物のふりをすることができるわけです。
きわめて情熱的な人物のように、あるいは自信満々の人のようにふるまっていれば、やがてそういった態度が身につくでしょう。
“いちばんなりたい人物のようにふるまう”テクニックの力は、スタンフォード大学の心理学者チームの研究によって実証されています。
彼らは、情緒が安定している学生たちを無作為にふたつのチームに分けて、刑務所とおなじ環境のもとにおきました。
第一グループは看守としてふるまうよう指示され、第二グループは被収容者のまねをするようにいわれたのです。
この実験によって、グループのメンバーの行動があまりに劇的な影響を受けてしまったので、心理学者たちはわずか六日で実験を中止せざるをえなくなりました。
“被収容者たち”はひどく落ちこんでヒステリックになり、泣きわめく発作に襲われるいっぽうで、“看守たち”は残酷で冷淡な態度をとりはじめたのです。
この実験が立証しているように、“なにかのふりをする”テクニックは、行動を修正し、なりたいと思っている人物に変身するには、きわめて効果的な方法です。

                -----ロビン・シャーマ著「3週間続ければ一生が変わる」-----

 

  

 

愛情に満ち、時には厳しくするが決して見放さない、まるで母親が我が子に接するように、人に対して優しくなる 

そんな“ふり”を続けたいと思いました

オーチマン