明けましておめでとうございます

当社の中国人実習生の王君が、今年最初の全体朝礼の3分間スピーチで発表したものを紹介させて頂きます。

「目標があれば成功する」
この諺は、私が小学生の時に先生が教えてくれました。この話は、誰でも理解できることだと思います。しかし、どれだけの人がそのようにできたか。他人は別として、私は一度もできませんでした。
できないというより、自分には目標がありませんでした。
毎日、仕事が終わって寮に帰っても、いつも迷っています。日本に来てもうすぐ2年になります。
「中国に帰ったら何をしますか?」
「夢は何ですか?」
だれかに聞かれても、私はいつも黙って何も答えられませんでした。なぜなら、今まで考えたことがないからです。でも、少しずつ将来のことを考え始めました。
一昨年、うちの会社から2名の人がマラソンに参加したそうです。足が痛くてたいへんだったと聞きました。話を聞いているうちに、だんだん私のやる気が出てきて、自分も参加してみようと考えました。日本に来た以上、良い経験をしたいと思っています。マラソンに出るために頑張ることは、とてもやりがいのあることだと思います。
実は私は運動があまり好きではありません。毎日寮でパソコンで遊ぶ、寝るの繰り返しの生活をしています。
だから、決心しました。練習を始めます。
ある日、練習の服装に着替えて出かけました。寮の周りから練習を始めました。 400メートル走ったところで疲れて、もうムリでした。
足がガクガクして歩けないんです。その日はそれで帰りました。でも、このままではダメだと思い、翌日も行きました。諦めたくないからです。
今度は、600メートル走りました。その次の日は、1000メートル走りました。毎回疲れてたまりません。このときは、やめたいと思いましたが、もう少し我慢して、もう少し前へ進めって。
そうやって今まで何とかきました。今では、最初の400メートルから、距離は伸びて6000メートルまで走れるようになっていることに、自分でも驚いています。
昨年の10月にマラソンを申し込もうと思ったときには、すでに受付が終了しており、少しがっかりしましたが、正直嬉しい気持ちもありました。自分の能力はまだ足りていないので、もっと練習する時間が欲しいからです。
今では、マラソンが自分の目標になりました。私にとって人生最初の目標ですから、どうしても失敗したくないです。だから我慢して練習します。毎日疲れますが、充実した毎日を過ごしています。

中国で、「年老いて、最後に後悔したこと」という本を、中国のネット市民が全国の60歳以上の人を対象にサンプリング調査をした結果を9月18日に国内誌に公表しました。調査結果によると、一番多かった答えが若い時の努力が足りなかった
次に多かったのが、職業の選択を間違えた。
次に多かったのが、子供の教育に失敗した。
次に多かったのが、自分の体を十分にいたわらなかった。と答えています。
この文章を読んだ時、自分も年老いたときに、こんな思いがあったらどうすれば良いのかと思いました。だから、後悔しないように、今、若いうちにもっと頑張りたいです。
努力が成功に結びつくと信じています。
一度や二度失敗したからといって、あきらめてはいけません。
 
 苦あれば 希望あり
 希望あれば 楽あり

王 成行

 
一番右が王 成行くんです