役割を明確にする

なぜ会社は、自社のために労働者を雇用するという面倒を忍び、毎年莫大な金額を給与や手当や研修に費やすのだろうか。
答は明白だ。
特定の課題と取り組み、現在の業務を遂行して可能性を広げ、あるいはおそらく企業を存続させるためにも不可欠だと考える一定の役割を果たすためだ。
どんな職務にどんな役割がともなうのだろうか。
やはりこれも、答は明白だ…ときによっては。
会社が自社の製品を販売する仕事につく誰かを必要としている場合、コンピュータ・ネットワーク業務や財務諸表の監査ではなく、販売を主な職務とする販売員を雇う。
だが、現代のビジネス環境はめまぐるしい速度で変化し、一度に複数の仕事をこなさなければならないこともあって、これまでの答が真実だとは言い切れないことも多い。
多くの会社は、フラットな経営や自己管理チームワークに向かう最近の傾向の影響を受け、役割と職務が明確だった従来の関係をくずしてしまった。
だが、私たちオルフェウスは、役割を明確にしなければ、職場の民主主義は、責任転嫁や二度手間、あるいはよくても非効率を、悪くすると無秩序を招きかねないことを何年も前から実際に経験してきた。
この教訓は明快だ。
効率と競争力を保つために、会社は従業員にそれぞれの役割をはっきりと示すことが不可欠なのだ。

-----ハーヴェイ・セイフター+ピーターエコノミー著「オルフェウス プロセス」-----

 

 

自分に与えられた仕事が、会社や自部署の目的とどのようにつながっているのか

それを理解することで、誰もが能力を発揮できる職場をつくりたいと思いました

オーチマン