働くことは、「サッカーをするようなもの」だと考えてみる

働くことを、「サッカーをするようなもの」だと考えてみると、どうなるでしょうか?
私たちの職場、とりわけ、もっとも身近な「部」「課」「係」「班」などの職場単位は、サッカーのチームに似ています。
監督がおり、数人から十数人のメンバーがおり、それぞれ、得意な能力を持ち、役割分担が決まっています。 サッカーのチームは、点を取ることを任務とするフォワード、敵からボールを奪ってフォワードに供給することを任務とするミッドフィルダー、敵の攻撃を防ぐディフェンダー、ゴールを死守するゴールキーパーから成り、さらに、監督がとる戦術に応じて、それぞれが細かい役割分担を担っています。
しかも、サッカーでは、フォワードが自分のゴール前まで戻って点を防いだり、ディフェンスが相手ゴールまで攻め上がって点を取ったりすることも多く、非常に柔軟な職務分担のうえで、お互いが臨機応変に助け合います。
私たちが仕事をする職場においても、自分の担当業務は決まっていますが、お互いの仕事の状況を確かめ合ったり、仲間たちの心身の状態に気をつかいながら、協力して職務を遂行すべきなのです。
また、サッカーの監督は、選手たちの心身の状態や任務の遂行状況を観察しながら、的確な指示を送ります。 ただし、静止時間が多いため監督のサインを注視できる野球とは違って、激しく動き回るサッカーの場合には、いったんフィールドに出てしまうと、基本的には選手たちが自主的に活動するしかなく、いちいち監督のサインを気にしている暇はありません。
サッカーの選手たちは、監督が指示したフォーメーション(陣形)や戦術という「方針」に従いながらも、自主的に判断しながら目の前の局面を打開するしかないのです。
このような点も、私たちの仕事がサッカーと似ている点であり、上司が示す方針に従いながらも、自主的に判断しながら的確に職務を遂行できる人ほど、優秀な人材だと言われるのです。

           -----飯田史彦著「働くことの意味がわかる本」-----

 

 

 

 

私たちの職場においても、成功したときの功績や、失敗したときの責任も全てチーム全体で受け止め、自分の前後や周囲にいる人たちへの感謝の気持ちを常に持ちたいと思いました

オーチマン