フォロワーの頭や心の中にリーダーシップはある

地位や肩書きによる管理の世界では、部下を部下と認め、その業績を評価するのは管理する側の人間だ。 しかし、リーダーシップで人が動く場合、潜在的なリーダーを本当にリーダーだと認めるのは、フォロワーの側だ。
これもやや逆説的に聞こえるかもしれないが、だれがリーダーなのかを決めているのは、フォロワーだ。グループとしての成果がうまく上がっているのは、そのリーダーのおかげだと大半のフォロワーたちが認めたときに、はじめてリーダーとして受け容れられ、その場のリーダーシップ現象が生まれるようになる。 リーダーがフォロワーのために尽くすときには、そのような現象が生じやすくなる。
リーダーを目指すからリーダーになるのではない。
日本で独自のリーダーシップ育成プログラムを実施しているNPO法人、ISLの理事長を務める野田智義氏によれば、目指してリーダーになるのではなく、志を追求したら結果においてリーダーになるという点がミソだ。 みんなのことを思ってミッションと夢を持ち、それを実現するために周りの人たちに尽くすから、結果においてリーダーになっていくのである。

           -----池田守男著「サーバントリーダーシップ入門」-----

 

 

 

リーダーが部下のことを思い、部下がリーダーのことを思って行動する

リーダーシップの所在は、部下とリーダーの間にあると感じました

オーチマン