思想学習シリーズ 第5弾
私たちは日頃、実にさまざまな矛盾に直面しています
ここでの矛盾とは、両立しがたい複数のことを考えなければならない状況を言います
例えば
・速さの追求と正確さの追求
・一つの信念を貫く一貫性と変化に対応できる柔軟性
・将来的な視点と短期的な成果
・自分の価値観と現実
などなど・・・
このような避けて通れない矛盾の中、日々私たちは悩み苦しんでいます
しかし、避けて通れない以上、それを解消する努力(学習し実行していく)をしていかなければならないと思います
また、その努力をすることによって、今まで避けて通りたいと思っていた矛盾が、私たちにエネルギーを与えてくれることになることもあるといいます
では、どのような考え方で矛盾と向き合っていけば、幸せな人生を送れるのかを考えていきましょう
「統合の思想」では次のように考えます
『両立しがたい複数のことを考えなければならない時、一方を捨て一方を選ぶことで解決してはならない
両方の良い所、悪い所ともに受入れ、全体的視点で解決するべきである
Aが良くてBが悪いという考え方ではなく、AとBそれぞれの良い部分、悪い部分を注意深く見つめることで、Cというさらに高い価値を見出せる』
また、アメリカの小説家スコット・フィッツジェラルドの名言にも、
『第一級の知性と言えるか否かは、2つの相反する考えを同時に心に抱きながら、なおかつ思考を機能させる能力を持ち続けることができるかどうかで決まる』と言うものがあります
“両面を受入れる” “第一級の知性” とても難しいですね
何かと何かを比べて悪い所を言い並べるのではなく、両方を受入れることによって、それぞれの良い所を見つけて活かすことが大切だとおっしゃられているのではないでしょうか
会社やプライベートで人と人との関係性を考える時と、何か相通ずるものがあるように思います
強制するつもりはありませんが、このような考え方があるということは事実です
これらを実践して、さらに実践から学ぶということを繰り返して私たちは成長し、自分の存在価値を認め、他人の存在価値を認めることができるようになると強く信じています
オーチマン