現状の自分

車のコマーシャルに見る、脳の力のうまい「引き出し方」

車のコマーシャルを思い浮かべてみてください
視聴者が運転席に座っている視点からの映像です
美しい渓谷や、まばゆいばかりに輝く海岸線が、窓の外を流れていきます
しかし、そのコマーシャルには不思議と、運転手の姿は映りません
なぜでしょうか?
視聴者の脳に「今、自分はあの車に乗っていなければいけないのだ」と思わせるためです
他人が運転している姿が映ってしまうと、脳はすぐ、「これは自分には関係がない」と判断してしまいます
しかし、運転席からの映像だけを見せられると、脳はこう考えます
「今の自分の車は、自分にはふさわしくない!このコマーシャルの車に自分は乗っているべきだ!」
このコマーシャルの手法は、脳の特徴的な性質をうまく利用したものです
脳の中ではつねに「現状を維持したい」という考えと、「現状にはない新しいものが欲しい」という二つの相反する希望が戦っています
このコマーシャルの例は、後者に訴えかけているのです
自己実現や目標達成をめざすときにも、まったく同じ
脳が「現状の自分」を正しいと思ってしまえば、その人はそのまま変わることができません
なぜなら、考え方も行動も、変える必要がなくなってしまうからです
しかし、「ここではなく、他に正しいゴールがある」と脳が思えば、そこに近づこうと変化を始めるのです

                            -----ダービー・チェケッツ著 「自分の人生にレバレッジをかけなさい」-----

 

 

自分はこうありたいという姿をリアルに思い浮かべてみることも大切だと感じました

また、今の自分が充分ではないという気持ちを持ちつつ、現状うまくいっている部分は素直に認めて褒めてあげたいと思いました

                                                       オーチマン