六中観 (りくちゅうかん)

死中有活(ときに死んだつもりでがんばりたい。)
苦中有楽(苦労のないところに楽しみはない。苦しみと楽しみは紙一重。)
忙中有閑(忙しい人のほうがたくさん本を読むし、人生を楽しんでいる。)
壺中有天(現実の世俗的生活の中に自らが創っている別天地)
意中有人(私淑できる人物を、あるいは、理想的人物を心の中にもっている)
腹中有書(断片的な知識ではなく、しっかりした哲学を腹の底に納めている)

                           -----安岡正篤(やすおかまさひろ)陽明学者-----

訳)人生を商売にたとえてみると、すべて仕入れと出荷から成り立っている。
そこで問題となるのは、仕入れであり、その有力な仕入先が読書である。
ところで、人生の仕入れは、忙しい人の方が上手くできるという傾向にある。
例えば、読書を例に取ってみた場合、忙しい中を無理に時間を作りこのわずかな時間に何かを掴んでやるぞと目を爛々と輝かせ、鷹の爪のような鋭い視線で本に襲いかかる方が得るところが多い。
逆にただ何となく暇だから読んでいる読者というのは、ほとんど得るところがない。
「忙中閑有り」、我々も忙しいからこそさらに仕入れに力を入れたいものである。

                            -----笠巻勝利訳-----

 

 

 時間があるから本を読み、時間が無ければ、それを理由に本を読まない自分を思い出し反省しました

一瞬とも言われる人生において、どのような時間の使い方をし、何を優先して仕入れるのかを考えたいと思います

                                                                                         オーチマン