苦労

当然のことですが、家族を持ったら、持ったなりの苦労というものをしなければならなくなります。
それを苦労と考えるどうかは別問題として、独身だったころにはしなくてもよかったことをしなければならなくなります。子どもが生まれれば、なおさらです。
そして、「家族のための苦労」というものに価値があると考えていますし、家族のための苦労をするからすばらしいと考えていますが、当然ながらそういうものを好まない人もいます。
子供の不登校とか非行などで苦しんでいる家族が身近にいたりすると、わざわざそんな苦労を背負いこむことはないと考えて、家族を持つことに尻込みする人も出てくるわけです。
でも、ほんとうにそれで幸せなのか、それでもいいのかということを、もっとみんなで論じる必要があるのではないでしょうか。
むしろ、家族を持つことの苦しみというものに大きな意味があるのではないか、手間のかかること、面倒くさいことをやるおもしろさというものがあるのではないか、そういうことをよく考えてみるべきだと思います。

                -----河合隼雄著「父親の力 母親の力」-----

 

 

そんな苦労をさせられるくらいなら、そんなことはしたくない、と考えてしまいます

しかし、もう一歩踏み込んで考え、行動することが大切だと思いました

                                      オーチマン