魂を磨く

若い人から「もっと魂を磨きたいと願っているのですが、具体的にはどうすればいいのですか」という質問を受けることがあります。
それに対する私の答えは、簡単です。
「自分は、ナニナニのプロだ」と言える職業をもつことです。
一生かけて打ちこむことのできる技を持っている人は、幸せです。
その人の魂が磨かれてくるからです。
なにも高度に専門的な職業でなくても、お店の販売プロ、子育てのプロ、家事のプロであってもいいわけです。
会社員だって、いろいろな専門があるはずです。
人間は、特殊な宗教的な行動ではなく、世俗的な職業を通じてこそ、精神性が高められるのだと思います。
職人さんが工芸品を作ったり、お百姓さんが野菜を育てるうちに、味わい深い顔になっていくのは、自分が打ち込むものによって、魂が育てられるからです。
何かひとつだけ、命がけで取り組むもの。
それをもっていることが、人間の幸福なのかもしれません。

-----町田宗鳳著「身軽にいきましょうや」-----

 

 

なぜ働くのか?

もちろん収入を得て生活するために働くのですが、それだけで本当に満足が得られるのかと考えると、そうではなさそうです

自分の仕事の中に、これはというものを見つけ、極めて行きたいと思いました

                                    オーチマン