冒険

正確な理由はわからないけれど、人生の終わりが近づくころになって、最も鮮明に思い出せるのは、夢中で何かにチャレンジしていた時代の自分であるという。
仕事でもスポーツでも恋愛でも、成功そのものより、何かに挑んでいた自分のほうが懐かしい。
そこにはドキドキしたり、ワクワクする、強い感情体験の記憶があるからだろう。
一方、後悔としていちばん多いのは、「あんなことをしなければよかった」という悔いではなく、「あのときチャレンジしておけばよかった」という悔いらしい。
失敗に対する不安、恥をかくとか傷つくことへの恐れ、あるいは自分にはそれをする能力が本当にあるのかという疑い。
そのために本当にやりたいことをしてこなかった。
「たとえ失敗しても、チャレンジすればよかった」と悔やんでいる。
一生の終わりに、「たとえ失敗しても・・・」と後悔する人が多いと聞くと、人生の成功は何なのだろうと考えさせられる。
豪邸、高級車、地位とか名誉なのだろうか。
それらはあの世へ持っていくことはできないが、チャレンジの体験は、自分自身のものである。
たとえ失敗でも本当にしたいことにチャレンジできたら、体験したというそのことが、人生ではもう成功なのだ。
最も貴重なものを手に入れることに成功したのである。

-----栗原英彰著「ビジョナリーライフ10の法則」-----

 

 

 

後々に後悔しそうなことを知り、それらを今の原動力として何事にもチャレンジすることはとても良いことだと思いました

オーチマン