「心」が抜けていたら計画はうまくいかない

大手企業で事業計画がない、戦略がないというところはまずないだろう。
しかし、そういったビジョンや計画、戦略、方針がありながら、実行されない企業はたくさんあるのではないだろうか。
企業戦略を振り返ってみると、一九八〇年代は規模の拡大で、新規事業の展開や新しい製品・サービスの開発といったテーマが中心だった。
一九九〇年代は事業プロセスの見直しが中心で、リエンジニアリングとか構造改革といったことが中心のテーマだった。
しかし、多くの企業で、それらがうまくいったとは言い難い結果になったのではないだろうか。
なぜ、テーマをかかげ、施策を示し、計画を作ってもうまくいかない企業が多いのか。
それは「人の心」が抜けていたからではないだろうか。
人々の想いとか意志、覚悟といった部分を無視した企業は、失敗したのだろうと思う。
こうした意志や想い、WILLといったものを組織のメンバーから引き出すには、リーダー自らそれを持っている必要がある。
想いというエネルギーの波動を、音叉のように、メンバーの心に響かせて共振させなければならないからだ。
          

              -----高間邦男著「学習する組織」-----

  

新年度を迎えるにあたり、共に働く仲間の想いや意志を取り入れた活動計画を立てていきたいと思いました

オーチマン